本文へ移動
第86回展観 
中国貨幣歴訪
−三千年のお金ものがたり−

会 期 | 2001年10月20日(土)~11月18日(日)

展覧会概要

 中国は、世界でも早くから貨幣を用いた国の一つです。既に殷、西周時代には、南海産の子安買(貝貨)が交換の媒介物として貨幣的な働きをしていました。続く春秋、戦国時代には、鋤型(すきがた)の農具を象(かたど)った布貨、小刀を象った刀貨など青銅製の貨幣が現れ、鋳造貨幣への道が開かれました。
 秦の始皇帝が天下を統一すると、円形で中央に方形の穴の開いた半両銭(はんりょうせん)への統一が図られ、この円形方孔の形式が以後の銅銭の基本的な形となっていきます。銅銭のほかにも、金や銀は重量によって取引される秤量(しょうりょう)貨幣として古くから用いられました。また、紙幣も北宋時代に誕生して以後、度々発行されています。
 このように、中国では王朝の交代が繰り返される中で、様々な貨幣が連綿と作られ続けており、それらは、各時代の政治、経済、文化などにも深く結びついています。本展は、これら歴史の代弁者とも言える中国の貨幣について、時代ごとの足跡をたどり、製造法や使用法、日本との関わりなどにも目を向けることで、様々な角度から紹介できるよう試みました。一つ一つの貨幣に込められた、悠久の歴史を感じていただければ幸いです。

展示目録(パンフレット)

こちらをご覧ください。
TOPへ戻る