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第1回展観 
 中国及び日本の古鏡

会 期 | 1951年3月25日(日)~26日(月)

主 催 | 黒川古文化研究所
     兵庫県芦屋市打出春日町34

例言

 本黒川古文化研究所所蔵の古鏡類は、先代黒川幸七氏が生前意を用いて蒐集したものであって、中国鏡と和鏡との両者に亘って、其の総数は400面に近い。その蒐集は古く明治の末年に遡るのであって、もと中国鏡にはじまって、光流素月四獣鏡((陳列品13)の如きはその早い例をなすものである。併し、其後は和鏡に見られる日本的な面に寧ろ興味を持って、その方の蒐集が主となって、晩年に及び、引いて和鏡蒐儲の富は中国鏡を超えるものがあるのであり、殊に平安後期の遺品に至っては、有名な羽前神社の神池から出た百餘面の一括遺物をはじめとしてして見るべきものが多い。併し中国出土の遺品も、昭和4、5年の頃から、前者と並んで蒐集に意を用いた結果、京都守屋孝蔵、神戸嘉納治兵衛雨氏の後を承けて、新たに彼の国から舶載された戦国時代なり、唐代盛時の遺品を集め得て、またわが国での一つの蒐蔵品として挙げられるべきものがある。そしてそれらに更に本邦古墳出土の古鏡を以てした点で、東亜を通じての古代金属鏡の主要な分野に亘ったことが注意されるのである。  

展示目録

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