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概要

第126回展観
「漢字の象形-文字の賞玩」

会 期 2021年10月16日()~11月28日(
時 間 午前10時~午後4時(入館は午後3時30分まで) 
入館料 一般500円(400円) 高大生300円(240円)
     ※( )内は20名以上の団体料金、中学生以下は無料
休館日 毎週月曜日
主 催 公益財団法人 黒川古文化研究所
後 援 西宮市教育委員会
漢字が誕生したのはおおよそ4000年前。それ以来、中国はもちろん日本や朝鮮半島・ヴェトナムなど周辺の国や地域でも使用され、継承されてきました。これだけ長期間にわたり、しかも広範囲に使用された文字は、世界に類を見ません。
漢字の最大の特徴は、それが言語を伝達・記録するためのたんなる文字ではなく、字の形や成り立ちに意味をもつ表意文字という点にあります。「目」が目の形、「壺」が壺の形を象り、「上」「下」や「本」が線や点の位置関係によって方向や概念をあらわすように、漢字は身の回りの具体的な物事を象形し、抽象的な概念を図化したものです。
漢字が人びとの感情や意志を伝達するのに役立つからこそ、様々な民族が漢字を理解し、その権威を借りようとしました。漢字を書くための道具や作品が生まれ、漢文の教養を積むことも重視されるようになりました。
殷周時代の青銅器や骨器を見ると、漢字の変遷のみならず、その解読・解釈に思考を巡らした学者たちに寄り添うことができます。また、唐代以降の鏡や文房具を眺めると、政治家や文人たちが込めた古代への憧憬を読みとれます。約80件の「漢字資料」を通して、何気なくつかっている漢字の魅力を再発見していただく機会となれば幸いです。
 
※展示室内は一切の撮影行為を禁止しております。ご了承ください。(ロビー、バルコニー等は撮影可)

【ご来館に際してのお願い】

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用、手指の消毒、受付にての検温にご協力ください。

観覧中もお互いの距離を取り、静かな観覧をお願いいたします。

感染状況により内容の変更、延期もしくは中止となる場合がございます。事前にホームページなどでご確認をお願いいたします。

 

講演会

■公開研究会「高精細画像でみる文字と紋様」
 11/7(日)午後1:30〜3:00(定員40名)
 講師:石谷 慎(当研究所 研究員)
 会場:当研究所1階 講演室(入館者は聴講無料)

■鑑賞講座  各回午後1:30〜3:00/当研究所1階 講演室(入館者は聴講無料 定員40名) 

 10/23(土)「漢字の象形〜文字になった器と紋様〜」
         講師:当研究所 研究員 石谷 慎
 10/30(土) 「文字から見た古代の鏡 -字形の変化と工人の筆跡-」
       講師:当研究所 研究員 馬渕 一輝 
 11/13(土) 「江戸時代の文人が見た古代中国の漢字 -金印・銅鏡・銭貨-
       講師:当研究所 研究員 川見 典久
 11/20(土) 「文字の賞玩 〜倣古と復古の軌跡〜」
       講師:当研究所 研究員 石谷 慎

展観ポスター

おもな展示品

卜骨片(甲骨文字) 殷後期 黒川古文化研究所
饕餮紋骨杯 殷後期 黒川古文化研究所
環耳豆 戦国前期 泉屋博古館
象牙刻画緑漆塗 帝王遊楽図筆筒 清 黒川古文化研究所
集王聖教序 北宋拓 黒川古文化研究所

関連書籍のご案内

黒川古文化研究所・研究図録シリーズ8
「漢字の象形 −文字の賞玩」
こちをご覧ください。
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