「長楽未央」瓦当
「長楽未央」瓦当
直径17.0cm
前漢時代
屋根の軒先につけた軒丸瓦の先端を飾る「瓦当」で、二重線で十字に4区画し、右側に「長楽」、左側に「未央」と篆書風の文字を配置しています。
文字と紋様は6つの同心円と、放射線を基準に縦画・横画を割付け、中心にドーム状の中房、その周りに12個の小さな珠紋をめぐらせます。これらの配置には円の三等分法といった幾何学の知識が必要で、定規とコンパスを用いて設計されたのでしょう。
ただし、型を彫るときには必ずしも設計に忠実ではなく、割付からずれた線も散見します。
裏面にある丸瓦が剥がれた痕跡をみても、正面の十字区画が反時計回りにずれた状態で屋根に葺かれていたことが分かります。
「長楽未央」とは、長く楽しみが尽きない(央=なかば、尽きる)ことを表す吉祥句で、
漢長安城にあった長楽宮、未央宮といった宮殿の名称にも採用されました。未央宮は前漢王朝の政治の中枢となった重要な建物で、「長楽未央」瓦当は未央宮内の少府(考工室・尚方などの手工業生産関連部門を管理する役所)などから出土しています。
前漢時代には、こうした吉祥句をデザインした「文字瓦当」が流行しました。ほかにも「長生無極(長く生きること極まりなし)」、「千秋萬歳(千年万年)」などの文字を、限られたキャンバスに巧みに配した瓦が知られています。
文字と紋様は6つの同心円と、放射線を基準に縦画・横画を割付け、中心にドーム状の中房、その周りに12個の小さな珠紋をめぐらせます。これらの配置には円の三等分法といった幾何学の知識が必要で、定規とコンパスを用いて設計されたのでしょう。
ただし、型を彫るときには必ずしも設計に忠実ではなく、割付からずれた線も散見します。
裏面にある丸瓦が剥がれた痕跡をみても、正面の十字区画が反時計回りにずれた状態で屋根に葺かれていたことが分かります。
「長楽未央」とは、長く楽しみが尽きない(央=なかば、尽きる)ことを表す吉祥句で、
漢長安城にあった長楽宮、未央宮といった宮殿の名称にも採用されました。未央宮は前漢王朝の政治の中枢となった重要な建物で、「長楽未央」瓦当は未央宮内の少府(考工室・尚方などの手工業生産関連部門を管理する役所)などから出土しています。
前漢時代には、こうした吉祥句をデザインした「文字瓦当」が流行しました。ほかにも「長生無極(長く生きること極まりなし)」、「千秋萬歳(千年万年)」などの文字を、限られたキャンバスに巧みに配した瓦が知られています。
(馬渕)


