収蔵品の紹介


収蔵品の概要

 中国の美術品は、殷周時代の骨器・玉器・銅器をはじめとするほとんどの分野が網羅されています。なかでも戦国から唐時代にいたる古鏡は年代を有する鏡5面を含んでおり、研究に欠かせない資料となっています。書画や文房具にも数々の名品がみられ、伝董源筆「寒林重汀図」と北宋拓「大唐三蔵聖教序」(集王羲之書)はその双璧といえるでしょう。一方、歴史的に価値を有する作品も多く、とりわけ刀銭・布銭にはじまり近世にいたる歴代の貨幣は、質量ともに世界的に貴重な収集となっています。
 日本の美術品については、まず短刀伏見貞宗をはじめとして、国宝・重要文化財・重要美術品42口を含む日本刀を挙げるべきでしょう。優品の多い鐔や刀装具とともに屈指のコレクションと言われています。また、古墳時代の勾玉や鈴、飛鳥・白鳳時代の古瓦などの考古遺物、平安から室町時代を中心とした和鏡、江戸時代の円山四条派を中心とした絵画や慈雲の書にも重要な作品が収められています。中国と同様に貨幣のコレクションも貴重で、皇朝銭・江戸時代金銀貨など我が国で鋳造された貨幣の大半をそろえ、江戸時代各地の藩札・蔵米切手も膨大な数が収蔵されています。
 この8500件(20000点)に及ぶ収蔵品のうち、2件が国宝、15件(162点)が重要文化財に指定され、さらに62件(78点)が重要美術品の認定を受けています。


主な収蔵品

作品名称 国及び時代
青銅 饕餮文平底爵  中国・殷前期
青銅 胡人騎獅子瑞花文八稜鏡 中国・唐時代中期
伝董源 寒林重汀図 中国・五代(原本)
均整忍冬唐草文軒平瓦(法隆寺) 日本・白鳳時代
短刀 貞宗(名物伏見貞宗) 日本・鎌倉時代末期
青銅 蝶々双鶴文鏡 日本・室町時代
浅葱綸子地鳳尾に雲取り流水千鳥と薊八重葎文様小袖裂打敷 日本・江戸中期
司馬江漢 水鳥図 日本・江戸中期
土屋安親 豊干禅師図鐔 日本・江戸中期